会長挨拶

日本乳酸菌学会 会長
北澤 春樹
東北大学大学院農学研究科 教授

会員の皆様へ

 この度、日本乳酸菌学会の会長に就任いたしました。何よりもまず、このような名誉ある学会の会長を務めるにあたり、ご信任を賜りましたことに深く感謝申し上げます。

 日本乳酸菌学会は、乳酸菌を中心とする有用微生物に関する基礎から応用さらには社会実装における研究と知識の普及を推進し、食や環境を基盤とした人類の健康と福祉に社会貢献することを究極の目的としています。昨今では、腸内細菌と健康の密接な関係が注目される中で、とくに乳酸菌の体内における生命維持や健康増進における重要性に益々興味関心がもたれるようになりました。私たちの使命は、乳酸菌研究をさらに発展させ、その成果を広く社会と共有し、豊かで健康な社会の発展に貢献することです。

 片倉啓雄 前会長の功績を引き継ぎ、新たな一歩を踏み出すにあたり、会員の皆様と緊密に協力し、学会を前進させていく所存です。本学会の活動は、最新の研究成果や知識の交換を促進するための研究論文の出版・普及を始め、幅広い取り組みを継続していきます。また、学術大会や研究セミナーも、コロナ禍で得た経験も取り入れながら毎年対面で開催し、議論や意見交換の場を提供します。さらに、泊まり込みセミナー他により、若手研究者の支援や学生の指導にも力を入れ、この分野の次世代を担う研究者の育成にも貢献していきます。

 私は、会員の皆様と共に、乳酸菌研究を通じて社会を活性化し、全体の活力を高めていくことを誓います。皆様からの貴重なご意見、ご指摘を真摯に受け止め、学会活動の質の向上にも努めてまいります。また、学会の枠を超えた連携強化の重要性を認識し、乳酸菌研究のさらなる発展に向け、関係機関や国際的な研究機関との連携を積極的に模索してまいります。

 最後に、本学会の発展を支えていただいている会員の皆様に心より感謝申し上げます。皆様の揺るぎない献身とご協力があってこそ、本学会は発展することができます。日本乳酸菌学会さらに活性化し影響力のある学会となるよう、会員一丸となって努力してまいりますので、今後ともご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 お忙しい中、私のメッセージをお読みいただきありがとうございました。今後とも、日本乳酸菌学会の活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。